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みちのく一人旅 青森下北半島1周記 恐山 仏ヶ浦 その2 [旅]

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みちのく一人旅 青森下北半島1周記 恐山 仏ヶ浦 その2
[同名のみちのく一人旅 青森下北半島1周記 恐山 仏ヶ浦 その1 の続きです!]

 3人が乗り合わせていた。
 船は比較的小さなもので、波に揉まれて、結構揺れた。私は付き合いで、船に乗って、銚子を出港して、大原の沖合いまで出て、鯛釣りと洒落たことがあったが、船が停泊して、いざ釣る段になったら、完全な船酔いで、昼飯も食わずに、港に帰る迄の、半日間をただひっくり返っていて棒に振ったことがある。果たしてこの船で大丈夫かしらと思ったが、所要時間20分と短いこともあって、何とか無事に陸に戻れた。 まあからっきし意気地がないのである。

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  船の上から望む、仏ヶ浦は又格別だった。丁度山のようになっている中腹に、白い岩が群れになって立っているのである。その姿が、仏のように見えることからこの名前が付いたようだ。<実際に仏像みたいに見える岩や、五百羅漢と名がついた岩群もある> 

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 駐車場はこの山の中腹にあり、海面からは、8・90mは優に登ったところにある。途中から絶壁になっている。帰りはその絶壁を[勿論階段状の歩道になっているが]登っていかなくてはならない。結構息が切れた。

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 ここを出たのが、17:53 出発点から、356kmだった。 もうこれからは特に予定していたところはなく、ただ帰り道を走りに走るのみ。地図を見るとえらい距離を残している。 これから300kmは優にある。そこで考えた。地図によれば、脇野沢村まで行けば、フェリーがある。此れにのって、青森までいければ、その間は運転を休める。此れは適当な休養にもなるし、6・70kmは距離が縮まる。グッドアイデアだ。 その気になって、もう暗くなりかけた峠道を駆け抜けた。 

 途中山を下る時に、微かに海が見えたのだが、そこにフェリーらしいものが見えた。よしよし未だ船はあるなと思いつつ、一気に駆け下り、やがて脇野沢村に入った。 村はお祭りらしく、道路の両側には提灯が幾つも吊り下げてあった。しかし人っ子一人姿が見えない。おいおい!!!幾ら過疎の村とはいえ、お祭りなんだから此れはねえぞなどと思いながら、フェリーの発着所を探し回る。

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                無情にもフェリー乗り場は閉まっていた!

 ところがそれらしき雰囲気のところが全然見当たらない。 フェリーが発着するような感じのするところがない。仕方がないので、案内板を見たら、この寂しい空間がどうやら発着所らしい。よく見ると、平屋の喫茶店風の建物の脇にフェリー乗り場と書いてある。ドアはとっくの昔に閉まっていて、本日は早くも店仕舞いであった。ガラス戸に、時刻表が貼ってあったが、なんと最終便は、16:25であった。ここが行き当たりばったりの旅の悲しいところ。何てことはない、仏ヶ浦の遊覧船に乗って浮かれていた頃、青森行きの最終フェリーは出港していたのである。

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 此れで夢のフェリーの旅は儚く散ってしまった。これから海岸沿いに、むつ市まで出て、それから陸奥湾沿いに南下して、野辺地町まで辿り着いた後、国道4号線を、150kmも南下せねばならない。第一野辺地町まででも、優に150kmはあると思うと一遍に疲れが噴出した。まあ予めの計画のない旅は所詮こんなものである。

 最後に思いついたのは例の毛布である。 よし何処かの駐車場でも潜り込んで寝てしまおう。明日は青森でも出て、三内丸山遺跡にでも寄っていこうと考えたが、何と本日部屋を出る時に、天気が良かったので、窓を開けっ放しにして来てしまった。何たる不覚。此れでは毛布を持ってきた価値がないではないか!!! 何たる矛盾した行為か!!!

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                    人っ子一人居ない!

 もうこうなったら、一時間や2時間早く出たって意味がねえやと思い、完全に開き直ってしまった。まず車を発着所の前に止め、お祭りとやら、八幡宮に行ってみる。 両脇に提灯が釣ってあり、それが延々街中を貫いているのだが、恐ろしく人がいない。 ただ提灯が空しく風に靡いているだけである。かえって不気味な雰囲気だった。お宮の階段を上るが、ここにも人っ子一人いない。お祭りだというのに。 参拝して、階段を下ると、一人の女の子が、浴衣を着て、ジャラジャラ鈴を鳴らして、横切っていった。ああ人がいるんだと思うほど人が居なかった。

 ここ脇野沢村を後にし、夜道の海岸線をひた走る。考えてみれば、夜の海岸を走るくらい味気の無いことはない。只漆黒の闇。

 暫く走ったら、土産物風の店が開いていたので入ってみる。まあ普通の商店だったが海産物など少々置いてある。鱈を輪切りにして干してあるようなものがあったので、店のおばさんに「此れどうやって食べるの??」と聞いてみたが、何か一生懸命喋ってくれているのだが、意味が良くわからない。聞き返すのも悪いと思って、解ったような振りをして、時々相槌などを打っていたのだが少しも解らない。まあ水にでも浸けて戻して煮れば何とかなると思い買ってみた。

そこから又もや、闇の海岸淵を走る。左側は山になっているので、海岸に沿って道が一本通っていて、両側に家が並んでいるだけの漁村を走りぬく。暫くは提灯の揺らいでいる

中を走り抜くが、全然人気がない。

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 川内に入った辺りで、車を停められた。「何だろうなあ」と思ってよく見ると、獅子風なものを、門付けで、やっているのである。ここも車を停めて取材<?>と相成る。家々には、その獅子舞を迎えるために、入り口を開け放ち、お供え物を用意し、家中の者が、獅子舞が来るのを待っているのである。その家の前で、一軒に約10分くらい掛けて獅子が舞うのである。門付けの獅子舞が、私の車を停めてある家に暫くして行くという時分に「大阪ナンバーの車の方ですか」と聞かれ、充分取材も終えたので、??村を後にする。 後は「むつ市」迄の道路標識の距離が少なくなるのを楽しみに只走るのみ。

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やっと町並みが見え始め、道路も明るくなってきた。いよいよむつ市に辿り着いた。暫く走ると「スーパーまえだ」があったので、「ハハーン此れがスーパーまえだか!!」と思い、寄ってみることにした。序でだから、買い物もし、車の中で、夕食にした。

むつ市から、横浜に向かう。ここは市ではなく横浜町である。右側はどうやら海らしいのだが、全くわからない。ただただ車を走らせ、野辺地村に向かう。やっとのことで下北半島の付け根に戻ることが出来た。時間は10時過ぎ。ここで国道4号線に入る。「やれやれ」だ。ここから盛岡まで150kmだ。暫く走ると雨になった。盛岡も雨だろうか。窓を開けてきたのが悔やまれる。

 十和田町・三戸・二戸と南下して行く。 それでも夜も遅いため、道路は勿論空いており、かなりのスピードで突っ走る。漸く渋民村の見慣れた所に出ることができた。昨日来たばかりのところだ。ここからは15kmで盛岡に着く。 後は一気に走りぬく。滝沢村を越えた頃、11時50分くらい。此れなら日付が変らずに家に帰れると思い、意識して車を走らせた。家に着いたのはジャスト12時だった。兎に角走りに走りまくった一日でした。
 「ああ! 疲れた」の一語のみ!

 




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