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昔のトマトと今のトマトは果たして同じか!? [健康]

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 私が小学校のころ家では未だ稲作をやっていてよく手伝いに駆り出されました。夏の暑いときは、母はトマトを持って田圃に行き冷たい泉にそれを入れて冷やしました。休息にその冷えたトマトを食べましたがそのおいしかったことは今でも覚えています。ところが、いまそのトマトを同じように食べても、当時のおいかったトマトの味がしないのです。単に感傷的にそうなっているのか、大人になって味覚の変化があってそうなっているのか解りませんでした。田圃の手伝いをしていたのは、昭和20年代でした。その頃の農業は、「土は草を作り、草は動物を作り、最後に土は人間を作る!」という思想を持っていました。私たちの祖先は、作物を作るのに「とても土を大切」にしていました。土を充分に耕して空気中の酸素や窒素を取り入れ、堆肥や金肥をふんだんに土に与えていました。そして栽培しない時期を作り、土を充分に休ませました。

 しかし大量消費時代を迎えると、今までののんびりした農業では対応しきれなくなり、連作に次ぐ連作、休耕などはもっての他という事になりました。その為、土地は痩せ、其の儘では作物が育たないため、化学肥料を注込み、虫害や、病害から、農作物を守るため、農薬をバンバン使いました。要するに連作などにより、土から奪われた養分は、化学肥料で補い、病害虫や、病害菌は、作付け前に土壌消毒剤で殺してしまいます。この消毒剤は猛毒で、散布する際は、防毒マスクを付けないと命の危険があるというレベルのものです。これにより土壌は完全無菌状態になります。(これを繰り返す過程で、菌や虫は、薬剤耐性を付け、より強力になるため、より毒性の高い消毒剤を散布するという悪循環に陥ります!) またある生物を殺すことにより他の害を発生させるという現象も出てきます。例えば、根菜類の根を荒らすセン虫を撲滅させると、根腐れを起こさせる別の生物が大量に発生するのです。≪註 以前「群生」ということを書きましたが、セン虫や、根腐れを起こす生物もそれぞれ寿命を持ち、それぞれの役割を持って生きているのです!一方が撲滅したので、バランスが崩れた結果、根腐れ病が蔓延するといった結果を招いたのです!≫  また化学肥料≪化学的に作られたリン、カリュウム、窒素をもとに作られた無機質肥料≫も同じように、土中の微生物を殺してしまいます。またミネラルも激減したものになってしまいます。こうして微生物や、ミミズも住めない、またミネラルのない土になっていきます。今まで自然に培われてきた田畑の生態系が、人間の都合によって、破壊されてきたと言えるのです。

 こうした現在の農業によって作られるトマトは、姿かたちは立派でも、栄養分(ビタミン・ミネラルなど)がガタ落ちしたトマトになっているのです。≪成分が1/8にまで落ちているという≫ ほうれん草を例にとると、ビタミンCは、1950年の「日本食品成分表」によると、100g中150mmgあったものが、1982年では、63mmgと大幅にダウンしている。また鉄分は、13mmgだったものが、3.7mmgに減少している。

 この様に、作物から、ビタミン・ミネラルが摂れにくくなっているという事は、我々の体にも、それらが供給されていないという事になる。私たちの体を維持していくには、5つの栄養素がバランスよく摂取されることが前提要件となります。五つの栄養素とは、体を構成し、エネルギー源となる、タンパク質、脂肪、炭水化物の3大栄養素と、補助栄養素と言われるビタミンとミネラルなのです。この補助栄養素が、作物からの供給されにくいという事は、我々の健康にも大きな影響を受けるという事なのです!

 


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