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【貧困老後!】 「長生きも芸のうち」という名人落語家がいたが、今や長生きもオチオチと! [日記・雑感]

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 年金だけではとても食べていけない!とばかり、齢80になっても、早朝から、時給780円のバイトに精を出す高齢者がいる。未だ働く先がある人は恵まれている。求人票を見ると、なるほど対象年齢欄に「年齢不問」と書いてある。「やれやれ働く先はあるぞ!」と安心はするのだが、いざ問い合わせを掛けると、「60歳まで」という回答が返ってくる場合が多い。「そこを何とか!」と粘っても、「精々65歳まで」ということになる! 定年退職して、9年目。当然65歳以上の年齢である。

 年金生活者は、平素の生活をすること自体で精一杯だ。その上高齢者には病気が付き物だが、やれ糖尿病だ、がんだという事になってしまえば、蓄えも尽き、即生活に行き詰まる。国民健康保険の払いも儘ならず滞納者が続出している。(払わないのではない!払えない!のだ)滞納し続けると、医療費の限度額適用も外され、体の不調を自覚しても、病院にも行けず、全身に転移してしまったなどという悲劇が絶えない。

 公営団地や、マンション暮らしの一人暮らしで、家に引っ込んで、外にも出ず、隣近との付き合いもなく、張り合いのない日常生活を送っている老人も多い。男性の1人暮らしは特に悲惨である! 男性は退職後も、何時までも昔の肩書に拘ったりして、変にプライドなどを持っているケースが多く、退職後の生活環境に適応出来ないケースも多い。

 小生の親父も、デイサービスなどにも行くのを嫌がった。何時かそういう場所に行ってみたことがあったが、部屋の真ん中で、女性陣(!?)がワイワイ賑やかにしているのを、よそ目に、壁際の椅子にポツンと座っていた。驚くべきことに、そんな男性が、距離を置いて、2・3人居たのだが、せめてそんな男性陣だけでも、寄って話でもすればよいと思うのだが、あくまでもポツンとして居るのである。

 公営団地や、マンション住人には、自分の高齢化もさることながら、建物の老朽化と、住人の高齢化が同時に襲い掛かってくる。昭和45年ころは、いわゆる団地の全盛期であり、時代の先端を行くような趣があった。商店街なども併設されており、買い物客で賑わってもいた。しかし子供が成人し、結婚し、親元を離れて行くにしたがって、老夫婦のみが残る様になり、そのうち連れ合いも亡くなり、斯くして老人の1暮らしが増えてくる。当然住人も減っていく。いまや「嘗ての花形が寂しい状態(高齢社会の象徴)になっているのである。

 千葉県の中でも特に規模の大きい、T団地は、このような典型的な問題を抱えて居る団地である。この団地では、日没を見計らって、団地役員が手分けをして、団地を巡回している。何をしているのかというと、1人暮らしの老人の住居に、電灯が点いているかどうかチェックして回っているという。都会のど真ん中での孤独死は今や珍しくはなくなっている。

 中古住居も子供に残しても、賃貸化するのも、リフォーム代も掛かり、収入を得るどころか却って、お荷物になってしまうなど、世代に跨る「社会全体の老化」が密かに、急激に拡大している。少子化の問題と併せて大きな問題となっている。

 

 



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