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青木屋小路 蔵造りの建物に挟まれた「蔵の町須坂」の象徴的な風景 [須坂探訪]

 私の家から、徒歩3分くらいのところに、両側に蔵造りの建物に挟まれた小路があります。この小路は「青木屋小路」と呼ばれ、劇場通りと、寺内[勝善寺と2寺<昔は5寺あったが3寺は廃寺となる>がある]を結ぶ小路となっている。よほど気をつけていなければ通り過ぎてしまうような小路なのですが、須坂には、東西方向に下る街道筋に対して、1人がやっと通れるような小路が北南方向に走り、城下町特有な迷路みたいな形相を呈している。[青木屋小路は幅2mくらい]

 劇場通りに立ち、西方向を見て、右手は明治期に製糸を営なんだ酒食料品店である「中屋」。左手は「旧青木屋製糸所」であった墨坂産業。小路の墨坂産業側はぼた餅石積みに切り石、そして重厚な築地塀が立っている。塀の奥には土蔵と木造3階建ての繭蔵跡が見える。

      町並み 蔵の町須坂の散策 青木屋小路から劇場通りへ!
      https://youtu.be/i8vjMvzHPUc

      町並み 蔵の町須坂 青木小路 中屋酒店雛人形展示
      https://youtu.be/ijcU40QEIlQ


 青木屋の経営者青木甚九郎は須坂製糸業のリーダー的存在で、富岡製糸場を視察し、明治7年に座繰製糸から水車動力による器械製糸を導入しました。明治8年、日本で初めての製糸結社「東行社」を設立して、須坂製糸発展の基礎を築き、須坂の製糸業の発展により多くの町民が製糸業に携わりました。

 この小路には、繭をお湯に浸し、木枠に糸を巻き取る仕事に従事していた個人宅が結構ありました。上記に記載のある「座繰製糸」のことだと思います。 ※ この糸を巻き取る際のカタカタ回る音が、須坂小唄にも擬音として謳われています。「ソリャ!カツタカタノタ! ソリャ カツタカタノタ」というお囃子の部分です。夏には、「カツタカタ祭り」があり、市民がこの須坂小唄を踊ります。

 余談ですが、私が京都に赴任していた時に、昭文社の「上撰の旅」という観光ガイドシリーズの記事を執筆した人と知り合いました。例によって、ぶらり1人旅中の清凉寺で出会いましたが、「何処の出身?」と聞かれ、「信州須坂」と答えたら、「ああ!あの蔵の町の!?」ということになり、この青木屋小路の話しになりました。因みに同シリーズの、14巻、「長野軽井沢」の、63頁に、この青木屋小路の画像が掲載されています。「須坂も捨てたもんじゃねえなあ!」と思った次第です!

 



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国定忠治!三原街道を抜け、信州にも足跡をのこす!忠治地蔵やお墓もあります! [須坂探訪]

 須坂市大日向の薬師堂夫婦桜の脇道を三原街道というが、その道を西進し、普願寺の方へ下っていくと、寿泉院に至る。その寺院の山門手前右側に忠治地蔵が祀られている。 嘉永3年(1850)に造られたと伝わる。もともとは野沢温泉にあり、中風除け忠治地蔵として親しまれていた。昭和25年故あって寿泉院移された。忠治は謂わずと知れた江戸末期の「赤城の山も今宵限り~」の浪曲で有名。当時国定村[群馬県]では、天保の大飢饉の際に、自らの私財を投げうって村人を助けたと言われている任侠・博徒です。信州へもしばしば足を運んだようで、[北信はもとより、遠く越前、越中、越後方面にも脚を延ばした]、その際は大笹街道の抜け道[三原街道]を通ったことでも知られている。賭博稼業など罪を重ね、しまいは搩刑と運命となる。

    国定忠治地蔵 信州「蔵の町須坂」寿仙院 150120 01
    https://youtu.be/9Bvw747UPTU  ←カッパ姿の忠治地蔵さんです!

 なお長野市権堂にある、秋葉神社には、本家のお墓から分祀された忠治の墓がある。長野に国定忠治?と思われるかも知れませんが、天保の頃、権堂村に宿をとった際、娘を身売りし、その金を奪われ困っている百姓に同情し、助けたという逸話が残っています。権堂村[今はアーケド街になっており長野市でも最も賑わう商店街になっている]にも足を運んでいたようです。

 まあその様に、忠治親分も、信州にも、いろいろ足跡を残しているのである。
[三原街道は、本道の抜け道的要素もあり、表向けに出来ない稼業の忠治が通ったということは、三原街道の機能を示しているようでおもしろい!]
 


 

    


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【北信五岳】日本の原風景 春霞の北信五岳 [須坂探訪]

 夜半に里山にも雪は降った。豊丘は辺り→、延命地蔵のアズマヒガン桜の根元にも、雪は薄っすらだが積もったそうである。そんな訳で、折角咲き掛けた桜も、満開までには時間が少し掛かるかも知れない。そんな状況だったが、本日も桜巡りに出掛けてみた。

 日が暮れかかり、帰路の途中、善光寺平が一望できる所に出た。まさに日が沈むころで、[日も長くなった!]、春霞で、はっきりとは見えなかったが、北信五岳や、北アルプスも見えた。信州は山の尾根が県境になっているが、須坂からみれば、北信五岳や、北アルプスは西方向にあたり、日の暮れは、空が真っ赤になり、山の峰々が黒いシルエットになり、幻想的な景色となる。

 思えば四方の山々を見て、年少のころ、あの山の向こうには何があるのだろうか?などと夢想したものだ! 長じて(!?!?)、故郷を出て、60歳まで、仕事の関係で、全国あっちこっち赴任したことを思えば、幼少のころの、目に入る範囲を軽々超えたのだが、「山のあなたの空遠く」の余りにも現実だったことよ! いいか悪いか別にして! そんな訳で、北信五岳には、一入の拘りを持っているのである。

 北信五岳を展望するに、一番端正に、秀麗に見ることが出来るのは、須坂であると思っている。五岳が五岳として、余り他の山[小布施や中野では五岳の間に近くの山が視界に入ってしまう!?]が入らずに見れるのではないか? 日の入り、冬の白くなった姿が特にいい!

     【北信五岳】日本の原風景 春霞の北信五岳
     https://youtu.be/HRDJ-T-FomQ  ←五岳の動画が出ます! クリックしてみてください!
 

 こういう風景は、信州人気質にも影響を与えているのではないか? 信州人は「政治家に向かない」と言われるが、早い話が理想主義的になるのではないか? 「清濁併せ呑む」的な腹芸とは対極の気質なのだ!それに「理屈っぽい」しなあ!?

 山のあなたの空遠く、「幸さいはひ」住むと人のいふ。噫ああ、われひとと尋とめゆきて、涙さしぐみ、かへりきぬ。山のあなたになほ遠く、「幸さいはひ」住むと人のいふ。

 Über den Bergen [Karl Busse]

Über den Bergen weit zu wandern Sagen die Leute, wohnt das Glück. Ach, und ich ging im Schwarme der andern,kam mit verweinten Augen zurück.
Über den Bergen weti weti drüben,Sagen die Leute, wohnt das Glück.

 ※ 余りにも拘りが激しく、独善と偏見なことを書いてしまいました!あしからず!

     
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【須坂探訪】 わさび畑 須坂にも山葵畑が存在した! 何度も通った道だったが山葵畑があったとは知らなかった! [須坂探訪]

 山葵はきれいな湧水が居ずるところにしか育たないとう。信州は言わずと知れた山葵生産の地として有名である。有名なのは、穂高市のわさび大王農園だと思うが、近辺には大小いくつかの山葵農園がある。北アルプスに降った雨が、何百年か地下に潜り、平地に湧き出る清水が山葵を育てる。

 そんなイメージを持っていたせいか、山葵は中信と思っていた。須坂は小布施との境界になっている松川と、旧仁礼や旧東村(豊丘)から流れてくる百々川や、鮎川の扇状地として形成された街である。したがって須べからず坂の町である。[これがすざかの名前の由来という説もある] したがって南志賀や、根子岳、奈良山からの伏流水が千曲川に向かって流れ、日野や、村山辺りで、地表に湧き出ていた。透き通ったきれいな水であった。したがって須坂にも、わさび畑があっても全然不思議ではないという事になる。

 須坂市内から、長野に出る際、墨坂から、屋島に抜けることが多いが、先日農道を走っていたら、案内板が目に入り、こんなところに何があるんだと思って車を降りてみた。そこには「山葵園」と書いてあった。「へーッ!須坂にも山葵園があったんかい!?」と思った。階段を下りてみたが、畑というよりは、水路そのものといったものだったが、少ないとはいえ、確かに山葵がそこに育っていた!
 
 まあ市街地に抜ける農道だが、ここは何回も通っていたが、こんなところにわさび畑があるとは全く知らなかった。まあ如何にぼんやり運転していたか解ろうというものだ! 

 長野県の湧水地と入力したら、須坂結構な数が存在することが判明。ひょっとしたらここの他にも、須坂市のどこかに山葵畑があるかも知れない。

  わさび畑 須坂にも山葵畑が存在した! 何度も通った道だったが山葵園があったとは知らなかった!
  https://youtu.be/FvJu5q8vXTI
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