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 抗酸化栄養素による細胞膜の防御(癌になりにくくする予防)策 そのⅡ [健康]

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 (160510に同様の項目でUPしていますがその続きです)
 有害物質が、生体内に入ってきても、粘液が[細胞の]上皮に潤いを与えられれば、ウイルスや、発癌物質が、直接細胞に触れるのを防げます。タンパク質と、ビタミンAが充分に摂取できていれば、粘液を充分用意できます。しかし乍ら、有害物質が、細胞に達してしまうと、悪名高き活性酸素が発生して、細胞膜を形成している「不飽和脂肪酸」が酸化(=異物化されるということ)されます。それにより、細胞内にあるミトコンドリアや、その他が乱され、遺伝子などが、ダイレクトに発癌物質に晒される状況(酸化されるということ)に至る。[こういった状況下では、前篇に書いたSODが活性酸素を無毒化←お小水にするのである]SODは、ミネラルの、亜鉛、銅、マンガンなどにより、活性化され、活性酸素を分解・除去し、細胞膜膜の変性を防御します。

 酸素は、ミトコンドリア内において、クレブス回路を回し、エネルギーを産出しますが、その際活性酸素を発生させてしまいます。酸素はいろいろな意味で必要なもの【問題は必要以上に発生させてしまうこと!】ですが、自らが活動するとき、活性酸素を発生させてしまうという宿命を持っています。これに対抗するために、生体はSODを準備し自衛する仕組みを作ってきたのです。

 最近老化防止や癌予防効果で注目されているセレニウムも、グルタチオンペルオキシターゼを活性化させ、細胞膜の酸化を防止する働きを高め、癌を予防する効果があると言われています。リチャード・カニンは、その著書「メガ・ニュートリション」において、「現代において、セレニウムと、ビタミンB、A、Cを摂取できないのは自殺行為である」とまで述べている。脂肪の摂り過ぎを避け、ビタミン、ミネラルの偏りのない摂取が重要なのである。

 細胞は遺伝情報をもとに、アミノ酸(タンパク質が小腸に至る過程でアミノ酸に変化する)と、ミネラルを材料にして、酵素を作り、自らが酸化されるのを防御している。これらがうまくいかないと、食事により、ビタミンA,C,E(抗酸化のエース)を摂取・補給しなければならない。緑黄色野菜の色素成分を総称してカロチンと言いますが、ニンジンから発見されたベータカロチンは、生体内に入るとビタミンAとして利用されることと、活性酸素の除去に働くのと、2つの機能を果たします。ベータカロチンの摂取量が、4mg/1日以上だと、肺癌の発生率が、0.5%以下になり、2.3mg/1日以下だと、発生率が、3.5%と、危険率が7倍にもなることがわかっています。

 ビタミンEは、細胞膜の不飽和脂肪酸に溶け込み、活性酸素が発生された時、自らが酸化され、脂肪膜の酸化を防ぐのである。ビタミンCは、水溶性で、細胞の内外の液に溶け込んで、還元作用を行うことで、幅広く生理機能に関わっています。還元作用とは、酸化を防御する反応のことを言います。また、ビタミンCには、細胞膜の酸化を防ぎ、ビタミンEの効力を回復させる働きもあります。

 この様に抗酸化栄養素は単体で働くのではなく、チームで働くので、「アンチ オキシダント チーム」と呼ばれています。元々ヒトは、周りから、植(食)物を採取し、それを食べて、生体を作り上げてきたのであり、それらを、栄養素として、総合的に摂って、健康的な生体内環境を作り出しているのだから、工業的に、抽出した、自然でないものに頼る必要はないのです。抽出するということはある意味自然にはない形にするいうことであり、不自然なものなのです。不自然なものは生体に馴染みがないと言う意味であり、したがって酸化ストレスに繋がるということになります。「活性酸素が過剰発生しますよ」という意味になります。

 現在はあらゆる面で、省力化、効率化のもとに、化学合成が盛んに行われています。ですから見た目がすごく良くても、「その実態は!?」といえば、限りなく恐ろしいものになっています。 ですから如何にデトックスをするか、また抗酸化食品を如何に摂って、「酸化を防ぐ」か!、また少しでも、生体内に入れないために何を食べるか?などに注意することが重要になってきます。「何が悪い、かにが悪い」と言われれば、自分が否定されているような錯覚に陥り、反発する向きもあると思いますが、実態を知ることが、防御する前提ですので、我慢して聞いてください。

 脱線に次ぐ脱線になってしまいましたが、最後に一言。肉類の摂り過ぎ、また脂肪の摂取量が多過ぎると、過酸化脂質が作られ易い体質になり、活性酸素に対する抵抗力が落ちるので気を付けてください。「自分の健康は自分で守る!」というスローガンは、ここにも当て嵌まります!


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